トゲトゲしっぽの飼育・繁殖記

我が家のトカゲたちの記録を残しています。
Author/Administrator/Contact : Yuki
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飼育種の成長速度

はじめに

過去にデプレッサイワトカゲの繁殖の記事でこんなことを書いていました。

サイズ的には購入時は 20 g ほどだったため、生後1年未満の個体です。

先代飼育時には特に成長速度を気にしていなかったため、今回のCB個体で 20g はだいたいどのあたりだったのか、を逆算するつもりでいます。

デプレッサイワトカゲの出産は2024年05月21日でおよそ1年が経過し、両親購入時と同じような体重になってきました。
そこで、飼育している2種(アルマジロトカゲ、デプレッサイワトカゲ)について、誕生からどのような速度で成長していくのかをまとめておこうと思います。


目次


前提

成長速度は給餌頻度をはじめとした生育環境に大きく左右されるはずなので、一例としてお考えください。

  • アルマジロトカゲ:2022CB(オス)と2023CB(メス)
  • デプレッサイワトカゲ:2024CB(執筆時点の2025年05月18日ではオスと推測)

雌雄判別については、私の経験と聞いた情報を組み合わせて行っています。
我が家では1か月に1回の体重計測(忘れること多々あり)をしているため、その情報をプロットしたデータを使用します。


アルマジロトカゲのベビーの成長速度

2022CBと2023CBの成長グラフです。
この子たちの親は、オスが50g前半、メスが40g後半ほどの、日本でよく見られるタイプですが、
60g、70gに到達する大きな個体もいますので、その場合はこの限りではないかと思います。
データに欠落がやや多いですが、冬季の情報が不足しがちなのは親個体のことしか気にしていなかったためでしょう…。

      アルマジロトカゲの成長速度

生まれてから年内(およそ4か月間)で体重は倍以上に増加します。
とある事情で全滅させてしまった個体たちのデータも確認しましたが、この傾向は変わりません。
その後、最初の冬が明けて春~夏にかけて成長を続けますが、2022CBは非常にゆっくり成長、ときには変動なし、マイナスしたのに対し、2023CBは生後1年でより早く成長しました。
2024年05月19日から2022CBと2023CBを同居させているため、2023CBは2022CBと同じくらいの量の餌を食べるようになり、成長を加速させてしてしまいました。
もう少しゆっくり育てればよかったと、若干の反省があります。

給餌と給水間隔

  • 生後直後:週3回
  • 冬に向けて徐々に減らし、12月~2月は週1回に
  • その後:食べる量を見つつ、週2回に戻していくサイクル

コオロギSサイズから始め、問題なく食べるようになったら人工餌(レオパドライ)を混ぜ、
餌のバリエーションを増やしていきます。
週2回でも食べない、または食べそうにない場合はスキップし、給水は給餌の合間に行っています。

まとめ

成長は飼育環境に大きく影響されますが、生後の経過時間による体重の目安は以下のとおりです:

生後の経過時間 体重傾向
産まれてすぐ 6gほど
産まれて3か月~半年 10gほど
産まれて半年~1年ほど 20g~30g
産まれて1年~ 30g~40g
産まれて2年~ 40g~

小さくて弱弱しい期間は一瞬で過ぎ去っていきますが、仮に追加でベビーから購入するとしたら、冬の時期に購入します。


デプレッサイワトカゲのベビーの成長速度

2024CB の成長グラフです。
両親ともに40g前半程度の大きさからの CB になります。
デプレッサイワトカゲに関しては個体群や個体差などで成長に差が大きいと思われますので、
こちらも両親のサイズ感に依存するところがあります。

    デプレッサイワトカゲの成長速度

こちらは産まれてから夏にかけて大きく成長した以降は、ゆっくりとした成長となっています。
アルマジロトカゲと違い、より分かりやすく右肩上がりに増加していきました。
両親は2022年08月で20g〜22gでしたが、おおよそ1年でこのサイズに到達することが分かりました。

給餌と給水間隔

  • 生後直後:週3回
  • 12月~2月は週1回に

最初から人工餌(レオパドライ/マルベリックドライ)を混ぜて与えました。
未だに餌昆虫には見向きもしない個体となっています。
人工餌は水分量が多く、お腹を壊すことがあるので固めで与え、これ以外の水分補給は1週間に1回です。

まとめ

成長は飼育環境および個体群に大きく左右されるかと思いますが、生後の経過時間による体重の目安は以下のとおりです:

生後の経過時間 体重傾向
産まれてすぐ 4gほど
産まれて2か月 10gほど
産まれて3か月~半年 15gほど
産まれて半年~1年ほど 15g~20gほど

こちらも小さくて弱弱しい期間は一瞬で過ぎ去っていきます。
小さいものから購入して育てたい場合は夏~初秋で見るからにベビーという個体で良いかなと思います。


全体まとめ

まずは当初の疑問であった、以下についてです。

サイズ的には購入時は 20 g ほどだったため、生後1年未満の個体です。

先代飼育時には特に成長速度を気にしていなかったため、今回のCB個体で 20g はだいたいどのあたりだったのか、を逆算するつもりでいます。

1年飼育した結果、両親は1年程度で購入し、繁殖できたのは3歳になる年齢、ということで間違いはなさそうです(そうだろうとは思っていましたが)。
自分で繁殖させた個体は生年月日まで正確に把握できますが、こういった成長記録を見ることで、購入した両親のおよその年齢も推測できるようになりました。

アルマジロトカゲとデプレッサイワトカゲ、この2種のトカゲの成長記録を通して見えてきたことは、両種とも最初の数か月間、特に産まれた年のうちに大きく成長していきます
我が家では通年、特別加温はせずに室温まかせなので、冬場は食が細くなり、成長が鈍化します。

この種はどちらも両親の大きさに左右されると思いますので、これらはほんの一例に過ぎませんが、もしいつ生まれなのかが分かっていない際のベビーを購入する際の参考になれば幸いです。